やぶからぼたもち

こんな景色のことじゃないかな

ジャニオタ手術戦記

 

突然ですが、手術して2年が経ちました。

今回は私の人生初の手術体験を書こうと思います。

 

なぜ今手術について書こうと思い立ったのかというと、2年経って手術という経験を冷静に見返すことができたから、そして自分の中でこの出来事を風化させたくなかったからです。 

手術なんてそんな大きな出来事、風化しなくない!?って思うじゃないですか、本当に人って忘れる!す〜ぐ忘れるのよ!!!

嫌なことは割とすぐ忘れてしまう都合の良い女ことわたし、人生の中で手術といい勝負できるくらい辛かったはずの就活も、合間に行ったHey!Say!JUMPコンサート福岡公演の記憶しかないんですよ…恐ろしいわ……

 とにかく、喉元過ぎれば熱さを忘れるってこういうことか…と実感しまくっているわけです。

 

だからこそ「またこんな辛い思いしたくないでしょ!気をつけなさいよ!」という自分への戒め(?)と「あれこれ辛いことあったけど、こうやって乗り越えられたんだよ!」という今後の自分への励ましの意味も込め、この経験を忘れないよう記録を残していきます。

 

病気発覚の経緯と病名

 私はこれまで大きな病気にかかったことはありません。むしろほぼ学校も休むことなく(皆勤賞JKでした)風邪もめったにひかず…自分はいたって健康だ!と思っていました。 

病気がわかる前、自覚症状はなかったんですよ…

 

そんな私がどうやって病気があることがわかったのか、きっかけは内定先の「入社前健診」でした。

大学4年の秋だったかな?入社前健診で血液検査があって、人生で初めて採血をしたんです。まあ血液検査の結果はすぐには出ないのでその場では何も告げられなかったんですが、内科検査のあっかんべ〜するやつ(説明雑)で「(下瞼の裏が)白すぎる!内科で診てもらった方が良いよ!」と言われたのは覚えてる…

 

で、後日送られてきた結果には「貧血すぎるから内科で診てもらって結果を会社に送ってね!」とまあこんなことが書かれてました。

この時はまだそんなに大ごとだとは思っていなくて、「野菜嫌いだから貧血ぎみなのかな〜気をつけないとね〜!」なんて家族と話していたり。

そういえばこの時の私、異常なほどバリッッボリ氷を食べる癖があったんですよ!そのせいかな〜とも思ってたんですが後々調べたら、氷食べるのって貧血の特徴らしいですね!?(急にやまちゃんが心配になるオタク)コップに残った氷だけじゃなくて製氷機からとってバリボリ食べてる時期があって、今考えるとほんと異常だったな… 氷食べちゃう人気をつけて〜!!

 

とまあゆる〜い気持ちで近所の内科を受診して医師から告げられたのは

「今、道端で倒れたら輸血するレベルの貧血ですよ」

 

!??!??!

衝撃でした。え?わたしそんなに悪いの!?

お医者さんには自分が予想していた野菜や食事の摂り方が悪いのかと聞いたけど、そんなレベルではないと言われました。

でも本当に立ちくらみとか、自覚症状はなくて。(いま貧血が治ってはじめて心あたりが出てきたのでそれは後ほど詳しく)

診察なんてすぐ終わるだろうとタカをくくっていた私、パニックになりながらも話しを聞いていると「貧血の要因として考えられるのは、女性の場合やっぱり月経なので産婦人科で診てもらってください、紹介状書きますので」と言われてさらにパニック。あれよあれよと大きな総合病院に行くことになりさらに頭が追いつきませんでした…ここでやっと、ことの重大さに気づき始めます。 

 

すぐ予約をとり迎えた産婦人科初診日。

はじめての総合病院。若い人があまりいない気がして、産婦人科内もみんな病気ではなく妊婦さんばかりな気がしてすごく不安、すごく怖い……

 

採血(地獄)などなど検査して、超音波?で色々調べてもらった結果

子宮にパッと見7㎝くらいの筋腫があることがわかりました…

病名は子宮筋腫、本当に衝撃でした。位置で言うとおへそくらいまであって、それが子宮を圧迫しているから過多月経(月経時の出血量が多い)になってしまっていること、急は要さないけど今後どこかで手術をしなければいけないこと、今後出産を考えているなら帝王切開しなければいけないこと、色々とショッキングなことを聞かされ、最後に詳しくMRIで検査したいので予約をとってくださいね〜と言われるがまま事が進んでいく。頭が真っ白で、悲しいのかすらよくわからず気づいたら病院を後にしていました。

でもふと我に帰った帰り道、涙を堪えまくって帰ったのは覚えてるな…どうにもこうにも辛くて悲しくて…

年末に診察に行ったのでちょうど年末年始にあったJUMPドーム公演が心の救いだったものの、公演中バラードでもないところで「私はどうなってしまうんだろうか…」と突然涙しそうになったりかなり情緒不安定。でもここで「元気になって絶対また会いにいくから…!!」と勝手に誓いをたてたりして自分を保っていました(オタクの底力)

 

そして年始にMRIの検査へ。MRIは専門病院に行ってとりました。

金属等々付いてないか確認して(ヒートテックもNG!)薄いパジャマみたいなのに着替えていざ機械へ。体が動かないようがっちりお腹周りを固定されたんだけど、筋腫があるからか圧迫されるのが物凄く苦しくてただただ辛かった…

MRI中はブーーーンって音とかバチンバチンという大音量がするのでヘッドホンをつけられ、そこから気を紛らわせるための(?)クラシックが流れてたんだけどそれがまたなんとも重めな曲…「ここくらい明るい曲流せよ!」と心でキレつつひたすら早く終われと願って終了…疲れた…

 

結果、やっぱり10㎝くらいの子宮筋腫があると言われました。地味に最初に告げられた大きさ上回ってるじゃん…?ショック!見た感じでは良性だけど、良性か悪性かは実際に取ってみないとわからないそう。急は要さないので、とりあえず貧血の薬を服用しながら通院し、将来的に手術をすることに。

 

今だからわかる病気の予兆

事実を知るのはショックだったけど、筋腫があると自覚してから、そして薬を飲んで貧血が改善されてからはじめてピンときたところもたくさんあって。

 

まず大学生になった頃からぽっこりお腹が気になっていたこと!

どちらかといえば痩せ型の体型なんですが下腹部が何か入っているかのようなぽっこり具合なのは気になっていて、産婦人科系の病気を考えたこともあったのに受診には至らず。高校から運動部をやめたから太ったんだな〜とか軽く考えていました。これは筋腫のせいでもあったんだな……お前が言うなという感じですが、定期的に産婦人科に行きましょう!!!大切!!!

私はなぜか生理痛がほとんどなかった(高校生くらいまでは結構あったのになぜかなくなった…)けどかなりレバー的なもの(察してください)が出ていたのでそれも筋腫の兆候だったみたいです。痛みなど明らかな症状がある人もちろん、何か気になることがあったらまずは一歩踏み出して検査に行ってみてほしいなと今は強く思います。悪い事実を知るのってすごく怖いけど、早く見つかれば色々と対処法があるはず。

 

あと以前は湯船につかって出ようと立ち上がるときに頭がグワンとくる感じがあったのに貧血が治ってから全くなくなったので、あれは貧血の立ち眩みの一種だったかも…と今更自覚(笑)氷食べちゃうのも最初は意識的になくすようにしたけど、今はすっかり欲しなくなりました!(笑)

 

そして月経について。「過多月経のせいで貧血」と言われたのが初診時あまりピンときてなかったんですが、貧血治療をしていくにつれて血液が増えたからか、経血がえ〜らい量になってきて!

これが一番怖かったかもしれない。経血がドクっと出ていく感覚がすごくて、今までのタイミングで替えていたら追いつけないほどの出血量。外出するのもすごく怖い…

色々生理用品も見直していって、かなり重宝したのがこのエリスのクリニクス!!

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これ1枚で普通のナプキンの5枚分の吸収力があるらしく、過多月経に悩んでいる人は是非買ってみてほしい…!夜用だと思うけど私は日中もかなり使っていてすごく助けられました。これがあることが安心材料にもなっていて、ドラッグストアで見つけたら必ず買うようにしてました。

今はオムツ型になっているナプキンや、吸水ショーツ月経カップの話なんかもよく耳にするようになりましたよね。フェムテックなんて言葉も聞くようになったり、生理用品の進歩に心から感謝…

 

手術の決断と準備

年始にMRIを受けてからいつか手術しないと…という思いでいましたが、いよいよ決断の時。

生理前お腹が張っているときに仰向けで寝転んでお腹を触ると筋腫のポコっとした感覚があるし、生理は量が多くて辛いしで、自分の中でも手術して早く取っちまいたい!!!という思いが大きくなっていました。

…そして職場に相談し、翌年2月に手術することを決めました。 

 

ここからは手術に向けて動き出します。

まずは筋腫を薬で小さくして手術するか、そのまま手術するかの選択。

わたしの場合、身体がそこまで大きくないので、術中の出血量を考えると筋腫は小さくしておいた方が良いと医師から勧められ小さくしてから手術することを選択しました。

「いやどちらにせよ小さくした方がよくない!?っていうか薬で小さくなるんかい!」って思うじゃないですか!

でも小さくする薬にはデメリットがあって。めちゃくちゃ大雑把に説明すると、筋腫は生理が続く限りなくならないので、注射で女性ホルモンを減らして更年期状態にさせるんです。私が打ったのは「リュープリン」という注射で、いわゆる更年期障害(ほてり・ダルさ等)や骨が多少もろくなるというデメリットがあり、これを4週間に1回打ちます。(お腹じゃなくて普通に腕に打ったよ!ちなみにお腹でも問題はないらしい…)

打つ前、更年期症状が怖くて「辛くなっても命の母とか飲んだら元も子もないんですかね…?」と聞いてみたら「注射の意味なくなっちゃいますね」と言われました(そりゃそうだ)

結果手術までに計2回注射したんですが、私の率直な感想は「え?そんな症状でたっけ?」という感じでした、よ、よかった…

個人差はあると思うし、私はもともとほてりやすい方なので特に注射を打ったからといって変化があったようには思いませんでした。骨についても、適度な運動とカルシウムを摂るようにしてくださいと言われていたので、心がけて過ごす日々でした。

 

筋腫も小さくなっていくし、生理もなくならないけど量が少なくなって安心…とともに手術が近づく不安… 

そしてもう一つの選択、それがお腹を縦に切るか横に切るか…!

私は筋腫の大きさを見ても開腹手術をするしかなかったので、どっち方向に切るか選びます(ヒィ)医師から説明を受けたそれぞれのメリットはこちら

<横に切る>

メリット=パンツのラインと並行になるため目立ちにくく隠しやすい

デメリット=中が見えにくくなるため多少手術しにくい

<縦に切る>

メリット=医師が手術しやすく多少精度が上がる

デメリット=傷が目立ちやすく隠しにくい

要するに傷跡と多少の手術のしやすさ、どちらを優先させるかということ。私はへそ出しとかナイトプールパシャパシャとかしない人間なので迷わず縦を選びました!

手術を終えた今だからこそ言えるのは、縦でも案外気にならない…!人それぞれだとは思いますが、私の場合はおへそから5㎝以上下に傷口があり、水着になっても見えないんでは?という感じ。傷跡もそれほど目立たず、あまり気にならないです。

 

さらに手術が近くなったら健診みたいに色んな先生のところを回って、再度MRIをとったり肺活量の検査をしたり(全身麻酔で人工呼吸になるため)、麻酔科の担当医師と面談したりしました。

麻酔科の待ち時間に麻酔の流れの説明VTRを見させられたんだけど、もうめっちゃくちゃ怖くて泣いた…私は脊髄麻酔という背中に管を入れる全身麻酔をする予定で、脊髄麻酔は神経に触れていないか反応を見ないといけないので必然的に管を入れられてからの麻酔…注射大嫌い人間なので本当に血の気が引きました…麻酔までが恐ろしすぎない?!!!(号泣)

 

最後に手術についてはもちろん、輸血が必要になったときの同意書等を渡されたりしました。

私、輸血って簡単にできるのものだと思っていたんですよ!(アホ)輸血は本当に万が一の手段で、リスクも多くあることをここで学びました…

そしてなんと、生まれてこの方知らなかった血液型をここであっさり知るという(笑)自担と同じでした!やったね(!?)

さらにここで自己血をとるか否かという話にも。自己血は自分の血をあらかじめとっておいて万が一のときに使うという方法で、提案されたものの私にはリスクが高いようでとらないほうが良いと言われました(ちょっとホッとした)というのも、それなりの量をとるにはある程度体重がないと危険らしく、私はそれほど身体が大きい方ではないし(身長も体重も標準的だとは思うんだけどな…)なぜか先生にすごくか弱くみられていて(?)とらないことにしました。

体重が少ないと出血量に耐えられないのは術中でも同じなので、とにかく手術までに沢山食べて体重増やしてね!!!と言われいつもお米2杯のところ3杯にしたり、とにかくたらふく食べました!!!

 

ここでちょっとモチベーションの話

手術するの正直怖すぎるから、こうなったら自分のテンションとことん上げてやろう!!と思いたち、術前はモチベーションが上がるものを色々と準備しました。シャンプーセットはジョンマス*1のセット(お洒落だけど正直出しづらい…めっちゃボタニカルな香り)を買ったしGUのテロテロお洒落パジャマを用意したし(結局1日目しか着なかった)、本もお気に入りのA.B.C-Z戸塚祥太大先生著「ジョーダンバットが鳴っている」や読みたかった小説を2冊買いだめ。

 

そして忘れちゃいけない私の最大のモチベーション、それは

自慢の自担Hey!Say!JUMP薮宏太さん です!!!!(拍手) 

なんと薮くんが4月にミュージカル「ハル」で主演をつとめることが決定し、ちょうど2月手術の私にとって「はやく元気になってハルに通う」ことが何よりの目標であり生きがいになりました。偶然2月に手術を決めていたし、ミュージカルの内容は薮くん演じる主人公が病を乗り越えていくストーリーだし(私信かな?)東京千穐楽は自分の誕生日でチケットも取れたという奇跡が重なって、これは運命では…!?とオタクの単純脳が騒ぎ出しました!わたし!絶対治して薮くんに会いにいく!誓います!!!

こうなったらもう私のテンションは爆あがりです。治ったらあれしようこれしようと計画をたて、初めてネイルサロンの予約をとって入院中もデザインを考えるのが楽しみだったし、舞台期間以外あまりファンレターを出さない私ですが「元気になったら次は劇場に直接お手紙を投函しに行きます!!」と勝手に誓いをたてたお手紙を送って自分を奮い立たせました(笑) 

手術直近1月にあったコンサートでもエンディング曲「またこの場所で」で涙しまくり、心の中で「またこの場所で…!」とまたもや勝手に誓いをたて、やまゆとパート後の流れ星に「手術が無事成功しますように…」と願ったりしました。やっぱりオタクは楽しくて強い。

 

手術は怖いよね!怖い!でも楽しめる隙をみつけたり、術後の楽しみを考えるのは凄く心の支えになりました。

 

入院1日目

いよいよこの日が来てしまった…お昼過ぎから入院予定だったので何だか落ち着かない午前中。急に冷静になって出かける直前まで入院中の容量を確保せねば!とHDDの整理に勤しみました(?)

病院についてからは受付を済ませ病室へ。一通り説明を受けて、入院計画書や病院食の献立をもらい採血しました。採血の時、ついでに点滴を刺してずっと入れておくか、今日は採血だけで明日改めて点滴の針を刺すかの2択を迫られ…針がずっと刺さってるの想像しただけで耐えられなくて採血のみに。点滴恐ろしや…(この時は通院するたび採血してたので採血には慣れてきた私)

最後に今日はシャワーを浴びておへそを掃除しておいてください!とオイルが染み込んだ綿棒を渡され(おへそ掃除必須なんだね)、さらにデリケートゾーンの毛は剃っておいてくださいとのお話しが…!

私が聞き逃していたのかもしれないけど初耳だったので急遽病院のコンビニへ。目があってしまったので、我らが高木雄也さんが表紙のお色気ananも購入してしまいました*2(レジ持っていくのちょっと緊張)

シャワーを浴びたあと夜ご飯から病院食。母から出産時の入院食クソマズ話を聞かされていた私は勝手に不安になってたんですが、病院の食事めちゃくちゃ美味しいじゃん!!!と感動してぺろり。ご飯が美味しいってなんて幸せなんだろう!入院の楽しみのうちの一つが食事になった!

 

と喜んでいたのも束の間、これ以降は飲食禁止で、21時以降は水も飲めません。水が飲めないのは結構ビビりましたが冬だったこともあり意外と平気!あとはセンノシドという下剤を服用し就寝。

友人がくれた手術がんばれメッセージを見つつ号泣した時間もあったりかなり波のある1日だったけど、今朝は薮くんがWSに出演してくれたおかげで早起きだったので意外とすんなり眠れました(単純)薮くん大感謝…ちなみに術前に送った友人へのメッセージが「もしも手術中に新曲が発表されたら私の分も予約しておいて」だったのは今考えても根がオタクすぎるな…(笑)

 

入院2日目、手術当日 

起きたら下剤のせいかお腹が痛くて少し寒い…(その後無事スッキリ)

ついに点滴の時!怖い!怖すぎる!刺したあとはなんとなく腕に鈍痛。気を紛らわせるべくひたすらラジコで薮くんが出た番組のタイムフリーを聴きまくってたな〜。怖くて腕が動かせなくて腕が冷たくなっていたのが看護師さんにバレて「すごい冷たい!!手動かしてください!!」と叱られる始末(笑)お見舞いに来てくれた家族に温めてもらいました(動かさないんかい) そういえば水飲めない問題は点滴のおかげで特に気にせず過ごせました!人間の体すごい…

さあいよいよ手術室へ向かう準備です。服装はT字帯と弾性ストッキングを履き簡単に着脱できる手術着に着替えます。手術室までは勝手にベッドでガラガラと運ばれるイメージがあったけど(ドラマの見過ぎ)看護師さんと家族と共に歩いて向かいました。

そして家族と別れて手術室へ。中はブルー・グリーンで統一されていて、血糊みたいなものが置いてあったり(コード・ブルーで見たやつ…!)手術台に寝てからは血圧計や酸素測定器をはめ、胸あたりに心拍数をはかるシールをつけられ口に酸素マスクをつけられ、とされるがまま…

そして事前検診でビビり倒していた脊髄麻酔!!!医師に背中をむけ丸める体制になっていよいよ打たれる…!と思った瞬間まさかの取りやめに(?!)実は私、小さい頃アトピーで今でも痒がり肌なんですが、背中に少し炎症があったみたいで麻酔するとき感染症リスクになるらしくドクターストップ。

私の中で二大怖い要素だったのが「点滴」と「脊髄麻酔」だったので少しホッとしつつ?他の方法でもちゃんと効くのか…?と考えを巡らせていたら「今は酸素だけど段々麻酔が効いてきます、視界がぼやけてきたら教えてくださいね〜!」と言われてボヤけてきたから知らせた……

 

ところで記憶がプツリ。気づいたら手術室で「終わりましたよ〜!」と起こされ、あれよあれよと病室に運ばれていました。

(ベッドに移される時「1・2・3…!」の掛け声で看護師さん達が移してくれてここでも「ドラマで見たやつ〜!」ってなった)

足にはエコノミー症候群の予防でマッサージ機みたいなものがつけられていて、寝ている間ずっとそれが動いていました。あとは膀胱に管がついているのと、術後も月経のような出血があるのでナプキンが付いていて時折看護師さんが替えてくれました。

この日はもうひたすらこの状態で、時間感覚もなく気づいたら寝てた…

 

後日知ったことですが、結果的に私の中には8×7㎝の筋腫が入っていたようです…大きすぎる…ちなみに家族は私が麻酔している間に取ったばかりの筋腫を見せてもらったらしく!母曰く「プリッとしていて色も綺麗(?)で見た瞬間良性だと思った」らしい(笑)結果も良性でした〜!よかった…!

 

入院3日目、手術翌日

起きたらまず看護師さんから「水を飲んでみよう」と言われ少し飲んでみることに…!入院1日目以来の水。その後点滴を支えにトイレまで歩く練習。背中が伸ばせないし全く思うように歩けず、「え、私こんなに歩けないの!?」と一気に不安で半泣き。なんとか往復できたので膀胱の管が抜けました。看護師さんがあたたかいタオルをくれて、体を拭いて着替えることにも成功。

とにかく今日は水を沢山飲んでガスを出してください!と言われます(腸閉塞を防ぐため)一生懸命水を飲んでいたら気持ち悪くなって胃酸のようなものが込み上げてきた…久しぶりのお水というだけでここまで体が反応するんだな…

そして夕食から流動食開始!食べたらガスが出た!一安心!その後下剤と痛み止めと胃の薬を服用しました。夕食を食べてからは徐々に体調が復活してきて、家族が差し入れてくれたオレンジジュースを飲んだら美味しすぎて感動。

この日は平凡ブルータスの発売日だったのでこれまた家族に差し入れてもらったり、テレビ見てたら薮くん出るしで段々元気になっていきます。入院の時書いていた日記(と言えるかわからないメモ)に「平凡ブルータス読む 顔が良い!A -studioに薮くん出た!幸せ就寝」という記述が(笑)もう元気だな、私。

ただこの日点滴で入れてる痛み止めが切れたタイミングがあって段々と痛みが出てきて…人生初のナースコールで痛み止め追加を頼んだんだけどなかなか来ず(涙)よく映画やドラマで傷をおった人が苦しそうにハアハアしてるのをみるけど、痛い時って本当に息が荒く浅くなるんだな…と身をもって経験してしまいました(笑)

 

入院4日目〜7日目

4日目お昼ご飯から少し固形のものが増えてきた!

19時ごろにはなんと点滴も抜けました!自由だ!万歳!点滴、ずっとつけてると違和感がなくなってきてもう気にせず生活できてたんですが、慣れたところで外されるのがこれまた怖かった(笑)

さらにシャワー浴も解禁!最初は「こんな傷があるのにしみないの!?大丈夫か!?」とめちゃくちゃビビってましたが驚くほど何の痛みもない!人間の体って本当にすごいな…(n回目)まだまだ動きづらいし、シャンプー取るのに屈んだりするのは少々きつかった…でも久しぶりに洗髪できたのが気持ちよかった〜!

多少しんどいけど腸を活性化させるべく病棟内を散歩したり、そのついでに家族と面会してお茶したりたわいもない話をするのがすごく楽しかったな〜!あたたかいお茶が大好きなので、そういう差し入れもとても有難かった…!

退院が近づくにつれて病院の食事も選べるようになったり(洋風or和風など)楽しみが増えて入院生活意外と満喫できていた気がする(笑)

 

入院に持っていって良かったもの・要らなかったもの

と、こんな入院生活を過ごした私が持っていって良かったもの、逆に要らないな〜と思ったものを突然ですがご紹介。

〜良かったもの〜

・朝用パック 手術したあとは洗顔とかしづらそうだな〜と思ってこれを気に買ってみた朝用パック。案の定、術後の傷がある状態で洗面台に行ったり前屈みになる動作は辛いし面倒くさかったのでめちゃくちゃ重宝しました!ちなみに私はCMで見たサボリーノ使ってました。洗顔がわりにとてもいい◎

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 スマホスタンド テレビもありましたがやっぱりスマホで動画を見たりしてたので、スマホスタンドがあると便利!術後良い姿勢(?)をキープするのが辛かったので、手でスマホを支えなくてもベッドに寄りかかりながら見られるのは便利。

 

〜要らなかったもの〜

・おしゃれパジャマ 使わない!ぜんっぜん使わなかった!テンションは上がるかもしれないけど、結局病院で借りたパジャマを毎日着てました。着脱も楽だし、回収BOXに入れておくと毎日清潔なものに交換してくれるシステムだったので、持参したパジャマは要らなかったな〜。

 

退院〜現在まで

入院8日目、ついに午後に退院することができました…!

外へ出るときは締め付けのないワンピースにニーハイソックスを履いて(ワンピースは丈長めなのでタイツに見えるように)、とにかくお腹締め付けないスタイルで出ました。

退院〜次の検診までは湯船につかるのはNG(シャワー浴のみ)下腹部に力が加わるようなことや重い荷物を持つ・長時間立ちっぱなし・自転車なども一ヶ月はNGでした。お仕事は半月ほどお休みをもらって、その後一ヶ月は時短勤務(朝のラッシュで立ちっぱなし・押されることを避けるため)をしていました。

そういえば、傷口は徐々に体内で溶ける糸を使って縫ってあるらしいんですが、治りかけのとき傷口から糸が出てきて!?めっちゃ気持ち悪い話してごめん!!全く痛くはないんだよ!?けどちょっと表面のかさぶたになる前みたいな治りかけ状態の部分に糸が見つかったんですよ…先生に聞いたところ、身体の異物を出そうとする反応が強いとそうなることもあるんだそう(笑)特に問題はなかったです…!

今は再発予防で低容量ピルを服用していて、貧血も改善し生理もかなり楽になりました!ただ血栓のリスクなんかもあるので、定期的に病院に通って検査をしながら服用してます。

(ピルは避妊のためだけに飲む薬ではないことや、副作用があるということがもっと知られて欲しいなと思う…!)

 

術後に感じたのは、病気を抱えながら生活している人は想像以上に身近にいるということ!手術をすることを周りに話た時も、「実は私もいま〜」という話、結構耳にしました。

見た目ではわからないかもしれないけど、私のように開腹手術をして間もない人だって電車に乗っているかもしれません。目に見えることだけが全てじゃないから、常に思いやりを持って過ごせたらいいな〜。 

手術を機に、自分の視野がちょっぴり広くなった気がしました。

 

もーーー今はコロナで推しにも会えないし!我慢しなくちゃいけないことも多くて参っちゃうけど、本当に健康第一。次推しに元気な姿で会えるように自分も大切にしていこうね!!

 

 

 

 

*1:ジョンマスターオーガニックというおしゃれ店

*2:入院中に発売になる雑誌を家族に持ってきてもらえるように頼んでたけど、ananは流石に頼めなかった…(笑)